光然の高野山修行日記 ・九 後半

十三時頃:他班の手伝いを終え、集合場所の九度山公民館に向かう。ご厚意によりそこで昼食。ローソンのお弁当を頂く。約二か月半ぶりの生臭もの。焼き鮭と食べるお米は感動的。

十四時頃:昼食後、真田庵へ参拝し住職のご法話を拝聴し、ご法楽を上げさせて頂く。「理趣経、地蔵真言、大師宝号、光明真言」。どら焼きとお茶を頂き帰路につく。町は大河ドラマ真田丸の幟やポスターがいっぱいだ。

十七時過ぎ:帰院。

こうして、日直と托鉢の日は過ぎて行きました。

「お前たちは加行を終えてもいない僧侶未満だ」ともっともな事を寮監の先生は良く仰っていました。しかしその僧侶でもないナニモノカがやって来ても、唱えるお経に手を合わせ、家の奥まで届くように扉を開けて下さった方。のし袋まで用意してお布施を下さった方。お茶のご接待をして下さった方々には感謝してもしきれません。

「専修学院の恒例行事」として受け入れられる下地があるからこそ、休日での訪問も、街中で大きな声でお経を唱える事も受け入れられる。

恐らくこのような体験は、専修学院以外ではおいそれとできる事ではないでしよう。

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