光然の高野山修行日記 ・三  中半

■四月二日(木曜)開創法会初日

四時半:起床。いつも通り五時に起床の鐘が鳴る。本日は法会初日のイベントが有るので、朝の勤行は簡略なものになり、下座(掃除)、食事を済ませた後、時間に余裕が出来たので風呂下座当番の作業内容を確認。他班からの協力を取り付ける。

八時四十分:百七十二年ぶりに再建された中門へと開創大法会開白(かいびゃく)・中門落慶(らっけい)大曼荼羅供の見学に出発。大伽藍内はまさしく黒山の人だかり。余りに人が多いので、どこで何をしているのかも見えない。そんな中、地固め式を行う力士の行進が遠目に見える。白鵬、日馬富士の姿も。流石と言うかなんというか、人垣から飛び出す背の高さもさることながら、身体の厚みが並の人間とは段違いである。

十時四十分:帰院。本日の出仕はAグループからなので、Bグループは授業を受ける事に。力士の行進以外は人垣のためにどこで何をしているかも分からないままであった。十時五十分より仏教概要、昼食をはさみ、十三時から茶道の授業、下座(掃除)など。

十六時:夕勤行。Aグループ抜きなので、人数は半分。声をじっかり出す必要が有る。

十七時五十分:出仕組全員の帰院を待ち夕食。

十八時半:入浴。Aグループの夕勤行を告げる鐘が鳴る。

二十一時:就寝。

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