仏画の奉納の勧め

■写仏(しゃぶつ)■

 仏画(ぶつが)を写(うつ)し描(えが)くことを、写仏

といいます。み仏さまを描くことは、それ自体が功徳(くど

く)あることです。また、仏画を奉納されるとみ仏さまとの

善き縁が深まります。

 一枚描いて、一度で上手に出来たらそれで良いのですが、

何枚も練習して描かれた時は、一番良く出来たものをお寺に

奉納します。

 これは、写経(しゃきょう)も同じですが、練習に書かれ

たものは奉納に該当しません。ご自分で処分するのが気にか

かる方は、お焚き上げをお願いされて下さい。

■み仏さまの描き方■

 写仏は難しくて、とても無理、なんて思わないで下さい。

難しく考える必要はありません。お絵描き、ぬり絵の対象が、

み仏さまになっただけのことです。

 紙の厚さは自由ですが、今回はサイズは「A4縦」に限り

ます。

 輪郭(りんかく)は、ご自分で書かれても良いし、薄い紙

を用いて下図の上に乗せ、上からなぞっても構いません。こ

の時に黒ではなく「薄い黄色」を使われると後で色が良くの

ります。

 輪郭が出来たら後は色を塗るだけです。色はご自分の思う

様に、また、背景にも忘れずに色をつけて下さい。絵の具は

日本画用に限らず身近に有る物で結構です。心を込め、丁寧

に色を塗って下さい。

 如何ですか、簡単でしょう。ですから、始めから苦手と決

めつけず一度挑戦してみて下さい。もちろん、子供さんにも

出来ます。まだ輪郭が上手く書けない小さな子供さんは、大

人の方が手伝って上げて構いません。色を塗るだけなら、幼

い子供たちにも出来ると思います。親子合作も大歓迎です。

 写仏を始める前には、手を洗い合掌礼拝(がっしょうらい

はい)してから描き始めます。筆を置く時も合掌礼拝します。

■奉納(ほうのう)について■

 仏画の郵送による奉納は、受け付けておりません。観音院

にお参りして頂き、奉納して頂きます。定例法要は、午前十

時、昼十二時、午後二時の三回で年中無休です。ご参拝の折

りには、是非、ご法要にお会い下さい。

 パソコンでのグラフィック仏画も奉納して頂けます。但し、

パソコンのメールでの画像添付は、こちらでは出力致しませ

ん。A4にプリントしてご持参下さい。

 仏画は折り曲げずにお持ち下さい。また作品の返却は出来

ません。

 仏画の表(おもて)に氏名やサインが入れてあると、礼拝

(らいはい)の対象になりませんので、ご注意下さい。別の

紙に氏名(ふりかな)、年齢(生年月日)、学年または職業、

郵便番号、住所、電話番号、メールアドレスを記入され、仏

画の裏側に貼って下さい。

 余談ですが、お手紙やFAXなどで、住所も名前も無い相

談や祈願、供養をお受けすることが少なくなく困っています。

ご自分の住所、氏名は忘れずにお書き下さい。

 ご奉納頂きました仏画は、観音院にお祀(まつ)りして、

丁重にご供養させて頂きます。

 皆さまからの沢山のご応募をお待ちしております。

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