今年は大変な年で多くの人の日常が変化

■東日本大震災の人々に厳しい冬が遣って来ました。色々工夫し、その事が被災者を大きな人に育てます。日本人の勤勉さや工夫力、生きる知恵が身に着くものと思います。原爆で家族親族に大きな犠牲者を出し、何もかも焼けた、あの戦後の復興の苦労は広島市民を大きく成長させました。一日も早く罹災者の方々が精神的に立ち直られ、災害と闘って下さる事を心から願い、犠牲者の冥福を祈る法要を日々執行しているのです。

 ギリシャの財政破綻状態は大変な金融不安を引き起こし、イスラム諸国では長年圧政に苦しんでいた国民が民主国家になろうと苦しんで居られます。憲法も無い国が国家になるためには臨時政府の樹立、選挙と未経験な事が続きます。世界が平和になるためにはまだまだ御苦労が続くと思います。

 日本も震災に加えて、経済のグローバル化に軋んでいます。普天間基地の問題、破綻寸前の巨大な債権の発行、貿易関税の問題、産業の発展と農林水産業の軋轢。政府も当分厳しい運営から逃れることは不可能です。

 将来の人口の問題、租税負担能力の問題、未だかって経験した事の無いような国難の状態に置かれて苦しんでおられます。少子高齢化の問題や将来予想される食糧危機、僧侶も皆さまと同じように苦るしみを共にして生きて行きたいと皆で相談して工夫しています。

 年末を控え色々な支度で多忙を極めて居ります。宗教は鉄道などと同じような社会インフラですから、機能をより少ない負担で残れるよう努力しています。

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