法主さんは厳格な食事制限の毎日

観音院の法主さんが飲酒されないことは、広く知られていますが、
最近は厳格な食事制限をしておられます。
 原因は血糖値が高いと検査結果が出て、普通であれば投薬となる
ところですが、生活習慣病だから、生活を改善すると宣言されたし
だいです。

 糖尿病予防のための食生活の大きなポイントは、その人が一日に
食べる総カロリー量を決めることで、デスクワークが大半ですから
千六百キロカロリーと医学書を読んで決められたのです。
 「血糖」は血液中に含まれるブドウ糖のことで、心臓や脳の活動
などに重要な養分です。しかし、血糖の量(血糖値)が増えると
「高血糖」の状態になり、体のあちこちに支障が起きます。
 現時点で支障は起きておられませんので、食事療法と運動療法で
改善されることを計画されているのです。

 従来も甘い物はあまりお好きではなかったのですが、瞑想の前な
どに、砂糖を原料とする京菓子などを珈琲用の角砂糖くらいを一つ
二つ召し上がっていたのですが、甘い物などの糖分は一切摂らない
ようになられました。
 高血糖による障害は、気付かぬうちに身体の組織に変化や免疫力
の低下が起こり、全身いたるところに障害が出ることです。恐いこ
とは糖尿病が引き起こす病気(合併症)にあります。

 食事は私たち職員の担当分野ですから、バランスを考えて徹底し
て教科書通りにいたします。
 法主さん自身も外食される機会が多いのですが、握り寿司で四つ
くらい、体重を十五㌔落とされる計画だと言っておられますから、
栄養失調になられはしないかと心配です。
 糖尿病と健康の境界線にあるのかもしれません。私たちも含めて
皆さんが法主さんに長生きして欲しいと願っておられます。

 先日の会話で、法主さんに「せめて百三十歳まで生きてください」
と申し上げますと、「どうして百三十歳なのか、頼むなら、二百歳
くらいまで、、、」とのご返事です。
 生死は超越しておられて、苦を解脱(げだつ)されていても、身
体は大切にしておられます。温度の熱いものは風呂も食べ物も苦手
で、湯飲みも手で確かめて、舌を火傷された経験が無いそうです。
 食べ物の嗜好も塩分は控えめ、甘い物も苦手、従来も大食をされ
たことはありません。それでも血糖値が高くなるのは不思議ですね。

 ところでその食事療法に少し矛盾がありまして、昼食を抜かれる
のは普通のことであり、ご要望通りにすると千六百キロカロリーよ
り下回りそうです。最近は規則正しく食事をするよう気をつけられ
て三度の食事は摂られるようにしておられます。

 ときたま下肢に軽い痛みが少しあって、これも糖尿病性神経障害
の疑いをもっておられて、早期であれば回復もしやすいと考えてお
られるようです。視力の低下などは全く無く、その他に特に悪いと
ころは無いと言われてます。
 高脂血症や高血圧症にならないように気をつけておられます。
一日三十分の散歩を心掛けておられ、本当は野山を歩くこともなさ
りたいそうです。
 暇な時に百貨店などへ出かけられて、最上階から店内を見ながら
一階まで歩いて降りられるという奇妙な散歩をされることが多くな
りました。
 あるいは平和公園の方に出掛けられて、慰霊碑に線香を供えて回
られたりしています。往復は私たちが自動車で送迎してあげる習慣
ですが、タクシーで出かけられることもあります。

 途中で皆さんと出会われると飲み物などをご馳走されます。これ
は法主さんと皆さんの公約ですから、ご遠慮無く声を掛けて上げて
ください。

 健康状態は職員や役員には公開しておられるようです。投薬を受
けておられる薬品は、引き出しの中に整理して置いてありますので、
個人秘ということではないようです。

 部屋からお寺の外に出られることが難しいほど来客や相談は多く、
職員が助言しないと健康を壊されるのではないかと心配しています。          
 ストレスは多くの病因になるそうですが、法主さんにとってスト
レスは多分無いと想像しています。嫌なことはなされません。心痛
は何も無いと思いますが、気候の温暖の差でもストレスにならない
とはかぎりません。   

 法主さんに「どのような修行をなされたのか」聞いたことがあり
ます。
 「ホルモンをコントロールすることでした」と答えられました。
インシュリンもそう言えばホルモンですね。
 もしかしたら内分泌ホルモンや男性ホルモンの制御かもしれませ
んが、深い意味は理解できません。法主さんは穏やかなお人柄で、
主に男性ホルモンの働きによる攻撃的要素は感じることがありませ
ん。もしかするとその力を思いやりとか、相手の立場で考えること
に向けられたのでしょうか。

■法主さんは誠実勤勉な方です。考えて考えて、行動する方です。
 一つの物とか、一番良いものを作られます。他人の真似は嫌いで
 す。独創性を大切にしておられると思います。

■法主さんの心は良く整理してあり、俗に言われる「迷い」は感じ
 られません。即決即断です。言われることを、素直に受け取れな
 い人は「迷い続ける」気の毒で損な人ですね。

文責・観自在編集部

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