人を怪我させない、傷つけない

刃物はかりそめにも他人に向けてはならない、自傷してもならない。当たり前すぎて説くのが不思議な世の中。
 しかし、このような根本的なことから子供に教えなくてはならない時代です。物を大切にする、買えば済むものではない、子供の要求に親が甘すぎる。ゲーム機もソフトも高い。子供がどんなソフトを持っているかも知らない親。お年寄りの安心して住める家と仕事が無い。三世代同居の家など少なくなってしまった。年寄りの智識や道徳観は、親に伝えられない、親は子供に教えようにも知識が無い。飲酒運転は殺人未遂と同じこと。政界や官庁、会社などに蔓延る裏金。
 これをどうこう言う前に観音院にも裏金が無いか、職員に不正は無いか、他人の事を言う前に、私の住んでる寺も几帳面に調査してみる必要がある。観音院は三万円以上の支出は監事の了承が必要だし、タクシーチケット一枚も監事の同意が無いと使えない。   観自在編集部

  
必用な経理の公開と日次決算  
     毎日貸借対照表と損益計算書作成
 
  観音院の中で仕事をするのは普通の会社と違って相当窮屈です。この窮屈なレールを引いたのは私だから自業自得です。皆さんは私に何でも決定権が有ると思っておられるけど、間違い。権限なんて何もありません。   

■日常は自由行動は一切無し。全部監事の許可を得て行動しています。日常の信徒さんとの相談内容は記憶 だけで一切記録はありません。個人情報を保護するため記録は一切残さない。誰と何処で会い、何の相談を受けたかも「守秘義務」事項。

 家族の全員が別々に内緒で観音院に帰依しているなんてざらだから、信徒名簿も守秘義務事項、表沙汰になると家庭内紛争の原因になります。お寺さんの奥さんなんて沢山おられます。
 悩める人の職業、性別、出自などで一切差別は致しません。だけど、あるお寺さんの老夫婦がご主人が痴呆で、ご自分が腰痛、寺の住職を継いで欲しいと言われるのは無理。一応弟子に紹介はしますが、その宗派の講習を受けて住職資格を持つ必要がありますが、檀家との人間関係の構築が困難です。少子高齢化社会の歪みは宗教界にも。
 夫婦関係も結婚後二十年もすると、微妙、性的関係は皆無、旦那も女房も不倫してる。互いに自室に篭って一切干渉なし、子供が結婚したら離婚すると主張されている。どちらの味方に付くべきかは先着順。快楽優先主義。
 旦那は住職に、奥さんは私に相談を持ちかけられたら深刻。家裁に調停を申し立てさせて、手を引きます。

 勿論、弁護士さんを紹介して僧侶は関与しません。餅は餅屋。女性は離婚後六ヶ月は再婚できないのは時代遅れの民法。妊娠の有無の診断書があれば翌日でも女性も再婚できるのが理想。
 これは相手に思い遣りが無く、粗末にしている事の一例です。旦那も奥さんも「安心して住める場所」が無くなってる。その結果として不幸になってる。子供さんも非行がち、我が家が無いのと同じですからね。親の不和は子供の非行の原因になります。

 夫婦子供だけで無い、少子高齢化社会と言われながら、別居したり施設にいる老人が多い。年寄りが持つ礼儀作法や生活の知恵は子孫に伝わらない。
 現在の世帯主たちは礼儀道徳などを持っていない。皆、自由平等で、敬老の精神を失うと同時に、お友達感覚の民主主義で家庭が運営されている。
 礼儀作法と同じように宗教もバラバラ、檀家は事実上消失した。親が死んでも、菩提寺も親の宗教を知らない人が増加している。

 大切にすべき日本の家庭の伝統は無くなったと言ってよい。家風なんて考えようも無い。朝早く起きて、夜は夜なべして、ご飯粒の一つも大切にしていた礼儀作法は消滅しつつある。
 将来、日本人は獣の仲間入りかもしれない。異常気象よりも大きな大切なものが変化している。
 戦前の富国強兵は間違っているが、勤勉富国、礼儀正しい人間関係と礼儀作法は復活したい。物を大切にし、捨てずに、徹底してリサイクル社会にしないと、資源の無い日本は滅びる。
 農業林業の復興は急務である、食物の自給率は下がる一方で国家の基盤が危ない。林野が荒れると海も荒廃する。
 日本の河川は滝のようになっている、自然を大切にしないと人の心も荒れる。

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▼話は変わりますが。現在の観音院は基幹業務を富士通のオフコンでやっていますが、これをWINDOWSに変更します。
 オフコンはブラックボックスで、対応するソフトも少なく、使用者は減る一方で、技術者も少なくなり、ある日動かなくなって工場も経理も止まる、即倒産を意味します。これは将来を見通す決断です、訳の分からぬ物を引き継がす事はできません。

 殺生しないように、泥棒にならぬよう
    泥棒と言えば税金泥棒、公務員には侮辱
      偸盗(ちゅうとう)の概念はとても大きい

  殺生(せっしょう)が、人を殺傷するに止まらず、環境を壊さない、消費者金融でお金を借りない、闇金はもちろん。自己破産や自殺を考えるような原因を造らない。衝動買いはしない。人と争う原因を造らない。怨まない。憎まない。相手を傷つけ、自分が傷つけられる原因になりかねません。
 負担が多い仕事を受けない、自分の行為以外の原因で価格が変動するものに手を出さない、先物相場、為替、株式などで一時的に潤っても長続きした例を知りません。
 
 同時に命令権を持ってる人や仕事で優位な立場にある人は、他人に無理をさせない思い遣りが大切になります。
 飲酒運転や無資格運転も他人を殺傷し、自らが地獄に落ちるような結果が待ち受けています。懲役二十年なんて、考えると行動は慎重になると思います。  
 贈収賄などに絡んで関係者が自殺したニュースを聞くと法律違反の行為を闇に葬る手段か、自分の名誉地位に傷が付く事を恐れてか、生命を懸けるような罪か、自殺に行き着くのは本当に殺生な事です。申し合わせてお互いの存立を計画する事は当たり前のようにも感じることが、税金の無駄遣いになるからと、法律で禁止してある行為は相互扶助とは大きく異なります。
 
 いじめによる自殺も深刻な問題で、子供同士のいじめには管理者の責任も追求されます。
 いじめについてはホームページ上に「いじめ」のSOSの掲示板を設置していますので、実体を良く存じています。苛められる方に原因があると言う主張には同意できません。人を自殺にまで追い込む人間関係については皆さんと一緒に考えたい課題です。人類といじめの関係は根が深く、良くない事ですが永遠に無くならない課題です。
 
 人間の限りない欲望は、文明の進化の原動力であり、ジャンボジェット機や豪華客船、ビデオやハイビジョンテレビを産み出し、同時にノーベル賞はダイナマイトの発明によるものであり、多くの技術は、兵器として開発された背景があります。
 原子炉発電所も当初は大規模破壊兵器に淵源があります。
 欲望が大きくなると性交渉まで売買の対象となり、人身売買も存在する事は皆さんのご承知の通りです。
 何れも殺生や偸盗(ちゅうとう)の広義な解釈に触れるものです。
 人類の発展は、常に戒律とすべき事と背中合わせです。進歩と退廃は同じ根かも知れないとさえ思います。生きることは、他人の奉仕・犠牲・殺生・偸盗の上に成立しています。
 
 泥棒と言えば「税金泥棒」、公務員の蔑称ですが、官製談合、天下り、贈収賄などを短絡的に考えるとそうなりますが、これは酷い蔑称です。
 大きな組織は権力を持ち、他人の付加価値を搾取し、組織は反省しません。
 組織も団体も国家も技術も芸術も言語も、文化も全てのものが、危険に常にさらされています。現にこの原稿を書いているパソコンも、このコンピュータは危険にさらされていますと警告をしています。
 ものは使いようで慈悲にもなるし、凶器にもなります。智識も知恵も同じようなものです。
 私も皆さんも、とても危ない存在なのです。「人間」は何をするか分からない危険な反道徳的なことをする可能性のある動物です。
 
 戦後六十年色々ありましたが平和でした。私は現在七十三歳になりましたが、諸外国を旅行し、父親が亡くなり住職となり、お坊さんを百五十人つくり、信徒さんは一寸した教団並です。
 今でこそ、寺も信徒さんにも執着はありません。しかし、住職に就任して一番にしたことは禁酒。それから、どうすれば信徒さんが増えるか、第二の人生として一生懸命に考えました。
 五十人の評議員、十人の責任役員、七人の教師総代、三人の役員会召集権のある監事制度、経理の公開、電算機の導入、世襲制の廃止。そして、寺院は「慈悲」で運営すべきだと気付きました。信徒さんに媚び諂いはしなくなりました。寺から金額の相場があるものは全廃し、職員から金額の話は一切無くなりました。
 一生懸命に礼拝し、祈願し、多くの霊験を体験しました。私の戒律と倫理観は十善の勧めから成立しています。「十善の勧め」は不殺生、不偸盗、不邪淫、
不妄語、不綺語、不悪口、不両舌、不慳貪、不瞋恚、不邪見からなります。
 十善の勧めを文字通り実行すると、憲法も六法も国連憲章も不必要だと思います。

 これが文字通り実生活に導入されると、善人ばかりで悪人は居なくなります。しかし、人類の進歩発展は無くなる懸念があります。人間が全員が奉仕の気持で、善意で生活しだしたら、私は活きて在る意義を失います。
 人が法律に触れ弁護士さんを必要とする。病気になって医師を必要とする。
 皆さんに悩み事があり、困り事がある限り、私は必要とされる。運も強い、
身体も健康。思慕し親切にしてくれる人も沢山あります。
 もう人生は何時終わっても良いと考えていましたが、後三十年くらい生きて、この世の変化が見たくなりました。

 法律にふれず、脱税せず、脅迫話法を用いず、腐敗するほど金銭を持たず、買い物を控え、質素に、謙虚に、慎重に、皆さんと情を同じくして、皆さんのご加護をみ仏に祈り、慎ましく生きて参りたいと願います。
 
■十月九日午前十時半、北朝鮮は核実験を実施したと発表。
 安倍総理が中国を訪問を終えて、韓国訪問した日に合わせたように。六カ国協議の議長国中国の面目を潰し、国連も制裁決議を行う方向。危険な玩具は殺生の元。

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