五月五日太陽は観音院の真東から上がり真西に沈む

■この日私は檀信徒さまの極楽往生を願って朝七時頃と夕方午後五時頃に法要を修法します。秋にもこのような事をします。

 今年の法要は例年と異なり東日本大震災の犠牲者の冥福を祈り、大きく壊れた東日本の復興と、肉親を失った人達の悲しい思いに同情しました。

 肉親を行方不明で失うと、帰宅して抱擁して喜ぶ夢や、苦労しながら帰って来たと言うような夢を三年から長ければ十年を経ても見ることがあるものです。

 肉親の情愛は真に深いもので死亡届を提出するのには大きな抵抗があります。人は天変地異で命を失うことがままあります。各地にその犠牲者を追弔する記念碑が建てられています。

 陸地のずっと奥の方に、考えら無いような場所に洪水の犠牲者を追悼する記念碑があります。

 天変地異は考えられない場所に季節も時も選ばす起きます。年齢も性別も選ばず襲い掛かります。

 安全と言われ続けた原発事故は人の住居に近く、目に見えない有害なものが沢山の人に襲い掛かりました。これは人災です。

 東京電力の問題だけではありません。日本の原発を所有する全ての電力会社が嘘を吐いていたと、これほど衝撃的な事件は歴史上に見当たりません。

 日本だけでなく、世界的な問題になっています。十万単位の人が住居を失い集団避難する、原発が稼働してる全ての国家に疑惑の目が向けられています。

 原発を支持する人の合計が五十%を下回りました。 

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