ミスマッチの表面化する辛い四月

■進学、就職、転勤と何かと慌しい月ですが、何かが違う、怪しいと思い始める頃です。
 新しい環境は自分の望むものと異なる場合が大半なのです。それが人間の素晴らしい環境適応能力で、溶け込んで行くことで解決されるのですが、最近、環境に適応出来ない人が増えてきました。
 登校拒否、退職と安易な方向に流れる方が大変に多いようです。辛抱が足りないのですね。
 環境に適応するには三ヶ月くらいの月日が必用です。

■楽な方へ楽な方へと進路を変えて進むと、多くの場合は、その道の先は無くなるようです。
 実際の社会では、道は行き詰まりでも、行き詰まった人達は沢山いますので、同じように環境適応能力を欠いた人達の仲間ができます。

■学校も嫌い、働くのも嫌いな仲間は、これでも良いと、自分達の理屈を立てて、家に閉じ篭ったり、別に目的なんか無くてもそれで良いのだと出家でもしたような気持になれば、それなりに過ごせます。

■このような仲間達の中で妊娠というような事態が生じると相談を受ける私も助言の道が有りません。

▼適職とか適性と言う言葉に強い疑問を持っています。最初の出会いが良ければ、自分で適職とか、適性があると思い込む。最初の出会い、友達、先生、同僚、上司の良し悪しが将来を左右してます。

■もし「念彼観音力」と言う信心が家族にでもあれば、観音さまが最初の出会いに、親切で思い遣りがある、三十三現身の一人として受けていてくださると予想されるからです。

■面白くない時こそ、寺も僧侶も存在しているのです。

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