この世の中を彼岸するように勤勉に暮らしましょう

現世の彼岸とは

 今年は、九月二十三日が秋分の日です。彼岸は、この世の此岸(しがん)に対する、彼の岸です。
 彼岸には太陽が真東から昇って真西に沈みますが、生きとし生けるものの母なる太陽を観想(かんそう)して人生を感謝しましょう。
 人生には山坂、喜怒哀楽がありまずが、実生活の辛苦に取り乱して、不安や苦しみを深めないように忍耐して、前向きな思いをもち、目標をもって暮らしましょう。
 読経したり観想したり、日常にひと時 清浄な時間をもちましょう。
物の見方が柔軟になり、自ら苦境を救い、現世を住み易くなります。
 お彼岸には法要に会い、ご先祖さまのご菩提をお祈りしましょう。
お彼岸は、仏教の教えを実践する「心の安全運転週間」となります。
亡くなられた人々を偲び、ご恩に感謝いたしましょう。
今日一日の 勧善さん
「私たちの人生は
 毎日色々な事が あります
 調子の良い時 悪い時
 うまく行く時 行かない時
 楽しい時 辛い時
 今日一日の自分に応じて
 好きな勧善さんを選んで下さい
 きっと何かヒントや気付に出合
 えます 皆さんの毎日の幸福を
        合掌 勧善」

加賀 博(かが ひろし)
筆者プロフィール
慶応義塾大学卒業、沖電気工業㈱、
㈱リクルートを経て独立。
㈱ジーアップキャリアセンター
代表取締役社長。
経営コンサルタントととして千社
を超える企業のコンサルタントに
携わる。早稲田大学、法政大学、
立教大学、千葉商科大学、千葉工
業大学、他で講師を勤める。
二〇〇二年春 観音院にて得度
僧名 勧善(かんぜん)

現世のお彼岸
▼お彼岸参りには、生死に限りある者として「私はどのように生きるか、何を目標とするか、そして、人生を充実させてどのように死んで往くか」を考えてみましょう。
▼「彼岸」の仏事は、現世で生きている自分と身近な人々の平安の構築が最大の主題であります。
 良いイメージを常にもつこと、なるべく美しい善きものを観ること、清らかな音や善き言葉を聞くこと、お互いに、親族で、自分たちで現世を浄土にするという念願をもちましょう。
■仏教の教義はとても柔和で勤勉で寛容なものです。日本人の心は千数百年にわたり仏教文化が育み社会に根付いています。
■現実には、この世は苦しみ多く、大半のことが思うようになりません。特に、親兄弟や子供を自分の思うようにしたいと思うと大変です。忍耐に辛抱、諦めが肝心。
▼言い争わない、修羅場にしない、忍耐も精進も、自分自身の為。
■彼岸は、自分の周囲を見回して危ないことに近寄らず、騙されず、自分の改善すべきところは改め、慎重に暮らしましょう。
 法律に触れることを絶対にしない、自分の人生の清浄さを大切にして参りましょう。
■諸行無常、移り変わりに柔軟に、また自らの周囲の幸福を祈念し、事故の無いように、穏やかに人生に品格を願うように努力し、幸せを築くことが大切です。

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