お盆には反省と自覚と新しい誓いが大切

最近は皆さま多忙で、日常的に美食な方が多く、娯楽も豊富で、不景気とは言いながら冷暖房に車両、テレビに電話、冷蔵庫などなど。加えて多量の漫画に週刊誌、スナック菓子にレトルト食品。大量生産、大量消費とゴミの山。国家も高速道路や巨大な建物が好きで、それで巨額の赤字債権、そごう百貨店の民事再生法の適用など、これでは国民も政治家も官僚も狂って来ている。元建設大臣が嘘か真か収賄で逮捕されたとか、検事さんが法律書の万引きで、こんな話があって良いものだろうか。鈴之僧正さまのお話を要約 田川純照

この世が極楽か地獄になった。しかし、何でも有りでは大変だ

世の中が現在のような形に成熟するとは考えていませんでした。

皆さんがお使いのパソコンは十年も前なら、れっきとした戦略兵器です。ヤフーとかライコスなどの検索エンジンを使えば、たちどころに必要な情報が得られます。危ない情報も、猥褻な情報も、ねずみ講のような違法な組織も、麻薬に類する情報も、入手方法も簡単に知ることが出来ます。

大切なことは、自分で情報を取捨選択して、危ない情報に近づかない、閲覧しない、のみならず、無差別にダイレクトメールが届けられますので、閲覧しない、添付書類を開かない、差出人と内容の不明なURLはクリックしないような強い自律心をもつことです。観音院のパソコンはケーブルでインターネットに接続されていて快適を通り越した凄い速度で情報のやり取りが可能になりました。寺にもサーバーを置いていますが、主たるファイルはニューヨークのラピッドサイトのサーバーの領域を借りていて、それを手許にあるかのように使用しています。

知らせることや話し合うことが強烈に便利になって、観音院のサイトには一日二十万件ものアクセスがあることも不思議なことで、俄には信じ難いことです。

例えばカプセルの錠剤がありますが、お医者さんを信じて中身の事はあまり考えず服用しています。中身が何か良く解らない効用の薬を服用し続けている感じで、これから何時、如何に効いてくるか。

私たちは豊かさと平和に慣れていますが、日本は火山列島です。米軍基地も何らかの防備を目的として維持されていることも忘れてはなりません。赤字国債は巨大で欧州のイタリアよりも悪い財政状態にあることも認識しておくべきだと思います。バブル経済の最盛期に諸外国の著名なビルやホテルを購入したり、リゾート施設を手にした感覚を引き継いでは絶対にいけないと思います。現在の日本は健全とは言い難いものです。

最近の報道によると、景気に多少の余裕が見えて来ましたが、街を走っている車両は小型車が主導でこれは大変に良いことです。

現在、私はインサイトというHONDAの車両に乗っていますが二人乗りで、燃費が素晴らしく良い、一月に購入以来二度しか給油していません。用事で出掛ける時も大半が二人までで、車両寸法は小さく、小回りがきき、駐車が易しく、とても便利で、もうベンツの大型車などは二度と乗りたいとは思いません。

寺には色々な車両がありますが出来の悪い職員ほど高級車に乗りたがる馬鹿な傾向があります。

五十年後を考えて見る。皆さんの知り合いの大半が

少子高齢化は一段と進み、人口も激減することは間違いありません。就労人口は減り、確実に税負担の額は重くなり、そこら中に荒廃した道路や空きビルが目立つようになります。二十歳の人が七十歳になります。多くの人が死んでしまいます。医学がどんなに進歩しても生老病死も四苦八苦も逃れることは不可能です。

      

石油資源は多分枯渇することでしょう。新しく建設が決まった島根県の原発も老朽化の時期に至ると考えた方が自然ですね。

最近、ローマ字を見直すべきだと言う意見が再度持ち上がっています。昔のローマ字は日本人の漢字学習負担を軽減することが主目的だったのですが、今回は外国人日本語を学習する上で漢字で挫折することが多い。だから、折角に日本語を勉強してくれる外国人の  ために日本語をローマ字化したいと言うのですから耳を傾けるべき意見ではないかと思います。

それはともかくとして、幼児期より英語を第二国語とするくらいの覚悟で取り入れることは本当に大切なことです。現に国際的な仕事をするには英語は不可欠です。

政治も経済も英語でなされてい て、日本語を押し通すことには無理があります。

観音院も英語に堪能にならなくては、日本の一寺院で将来はありません。出入りされる人々に五十年後には英会話で対応する時代になると思います。

外国旅行という概念も随分と変化すると思います。余程のことが無い限り、査証を必要とする国は無くなるでしょう。

通貨の統合は自然の成り行きだと思います。ドルとユーロともう一つは円か元か、あるいはドルだけになるかもしれません。

  

高齢化社会は先進国共通の問題ですが、地球規模では単なる先進諸国に限定された悩みかもしれません。老後の医療費とか、介護費用は恐らく個人の責任とされ、国が関与する能力は無くなるかもしれません。

国家よって内容が異なる法律の矛盾も統一される可能性が高いように思います。

これから五十年間でなされることは統一と平和が合言葉だと思いますが、宗教は統一する方法が考えられないと思います。

残念ですが「武器よさらば」という時代はまだまだ訪れないようような気がします。

統一も平和も、平等を保証する言葉ではありません。 むしろ、怖いのは人間のもっている「本来悪なるもの」の免罪符が巧妙な構造で設えられることです。倫理とか道徳などの徳目が非常に大切になる。統一と平和も暴走する可能性を秘めています。

 


お盆の本当の意味は佛教を大切にすること 僧侶の教えを聞いて、佛教の維持に喜捨する

IT革命に対する賛辞は少々オーバです。総理はIC担当大臣をおくとか、何も分かっていないのでは。携帯電話のiモード対応急速に増えて飽和状態。携帯電話の性能向上は21世紀初頭の大事件になるでしょう。今の高性能のパソコン以上の携帯電話が出現します。通信も放送も情報検索も、経済活動も集約されると思います。民主主義は既に崩壊の様相を示しています。金銭至上主義みたいなものが巾を利かせて、持つ人と持たない人の乖離が大きく広がりつつあります。どうなりますでしょう。鈴之僧正さまのお話を要約 田川純照

怠惰とも異なる微妙な精神 何となく生きて行く幸せを

一番大切に思うのは誰からも拘束されず、自由に生きて行くこと。自尊心が高い訳でもなく、他人から蔑まれても馬鹿にされても良い。自分なりの考え方で日々を過ごしている。結婚願望も無い。独立してマンションに住むには所得が少ない、食えないから親元に寄食する。親としてはちゃんとした職業に就いて結婚してほしいが、話をを殆どしない、してくれない。

何時、食事をしているか、何時、帰宅しているかも分からない。

勤務先でもどのように仕事をしているのやらよく分からないが、タイムカードには刻印がしてある。アルバイトだから何時でも退職させられるが、まあ置いておくかというような不安定な身分。

主として、幼児期から、動作が普通よりは遅い、学校の成績があまり良くないなど親が子供に満足出来ないなど、子供は苛められなれている、複雑な背景があって何が原因か分かりません。

子供のうちはそれなりに過ごすことができますが、親の定年後ななどは本人が一番辛い思いをしていて、親は諦めておられます。

様々な性格や障害をもつ子供たちに親も社会も対策が的確でなく、親は不幸、子供は気の毒です。

子供をもたない夫婦たちや結婚しないで生涯計画を立てている人たちも少なくありません。従来は人は向上心をもって、知的興味に惹かれて勉強する、より良い所得を求めて精励すると考える場合が多かったのですが、最近では勉強はしたくない、本は漫画しか読まない、言い付けられたことしかしない人たちが増えています。

年頃になって異性に関心をもたない人たちも困ったことです。

人口は激減し働く人が減る 親孝行どころか社会の崩壊

人が少なくなれば、生産性は低下し、国力が減退します。一方では国境が低くなり、移民は増加するでしょう。文化的に、激突したり、混交したり、相当ややこしいことになるように想像されます。現に外国人と結婚される方は激増する傾向にあり、寺としては将来に危機感をもっていますが、対策の立てようがありません。

 

従来の社会の崩壊は新しい社会に移行することを予感させるものですが、その姿が見えて来ないので心構えの持ちようがありません。

漠然と商業の慣習が激変する、その中でどのように自分が生きて行くか、上手く適応出来るかという問題です。

問題解決の糸口は、情報収集と学習と勤勉にあります。知恵と健康と人脈が大切になります。IT革命は情報の伝達が容易になるだけではなく、自分から発する情報の質ではなくて、これからは役に立つか否かで評価されます。

現在ある事業の多くは現状のままでは成立が不可能で廃業とか統合が進むと思われます。家業が無くなってしまいます。年功序列などの雇用制度や終身雇用などは意味が無くなります。

収入の差は益々大きくなり、税制も大変化すると思っていた方が適切でしょう。

金銭を至上とする考え方は、人情とか義理とか恩義などの従来の考え方と異なって、難しい方向に変化すると思われます。

親孝行をしたくても出来ない、求める方が無理、孝行という概念が無くなるかもしれません。

老後の医療や介護を保障する制度、国家的なものも保険的なものも制度的に破綻してしまう危険性を考慮して老いなくてはならない。

従来の信用とか老舗、ブランドのようなものも大きな意味は持たなくなるかもしれません。

現金の量が強烈な意味を持って来るのは間違いありません。決済の即時性が信用の基盤とされると思われてなりません。

  

情報の開示と、速やかな保証が信用の基盤になりましょう。


雪印の信用破壊を考える 過失には即座に対応する

今般の雪印乳業の黄色ブドウ球菌の汚染事故は、ブランドについての消費者の信用を壊滅させました。大量生産、大量販売、高品質も一旦事故を起こせば大事故に繋がり市場価値は会社ぐるみで無くなり、代替企業は常に存在しますので、場合によっては市場から排除されます。速やかに情報開示と補償案が示されなかったのは経営者の怠慢と非難されました。

これからも医療事故や環境汚染、官僚の怠慢、政治家の汚職など、今までなら表面的な糊塗で済まされて来た事柄が、抜本的な解決が実行されない限り、大事に至ると心配でなりません。

今年は二千年最後のお盆を過ごされることになります。二十一世紀に向けて如何に生き抜くか、皆さん真剣に考えてください。この世を良くするも悪くするも、皆さん次第です。

「十善戒」は物事を考える大切な基準としての機能を持っています。

皆さんが協力して世の為人の為に喜捨されたり、受戒されて十善戒を守るよう努力される、少々辱められるようなことがあっても辛抱する気持をもつこと、日常精進努力なされること、心の平安を保てるように情緒を安定させる、そして物事の本質を正しく見て判断される智恵をもたれる機会となされるならばお盆が本当の意味で良いお盆となります。

技術の飛躍的な進歩は必ず混乱を伴うものです。どのような状況のなかでも、誠実で勤勉で、良く学習し、好奇心が旺盛で、新しい知識を身に付けて行く人は混乱を収拾し、幸せ多き人です。全ての人が幸せに包まれ、世間の闇を照らす灯明となられることをお祈りいたします。

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