お燈明のみ光

■お燈明のみ光

み佛(ほとけ)さまにお供えする明かりを燈明と言います。
燈明は、六波羅蜜(ろくはらみつ)の「智慧(ちえ)」をあらわしています。

佛教には六波羅蜜の教えがあります。それは、「布施(ふせ)」「持戒(じかい)」「忍辱(にんにく)」「精進(しょうじん)」「禅定(ぜんじょう)」「智慧」です。

佛教でいう智慧は、普段私たちが使う知恵とは区別され、サンクリット語のprajna「理智(りち)」の訳として用いられています。

これは、心の迷い、煩悩(ぼんのう)を滅し、物事の真理を明らかにして悟りを開くこと、正しいことと間違っことの判断、正邪(せいじゃ)を区別する力を持つことをいいます。

中でも、この世に存在するすべてのものの本質は皆「空(くう)」であることを認識とします。空とは、すべてのものは因縁により現在あるのだから、そこには実体と言うべきもは何も無い、存在を絶対視したり、執着(しゅうじゃく)してはならないという思想です。

prajinaの俗語形パンニャーpannaは「般若(はんにゃ)」と漢訳され「空」の心を説いた経典「般若経」の名はここに由来しています。

10月11日(日)と10月18日(日)午前11時から
観音院においては燈籠供養「萬燈会(まんどうえ)」が執行されます。
燈籠を奉納されている方は、是非、お参り下さいませ。

※毎日のご法要は、朝10時、正午12時、午後2時の3回執行いたします。(年中無休)

次回は、「お燈明は普通左右一対でお供えします」についてお話します。

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