お燈明のみ光の功徳

◆お燈明のみ光の功徳

み佛さまにお供えする明かりを燈明(とうみょう)と言います。
燈明は六波羅蜜(ろくばらみつ)の「智慧(ちえ)」をあらわしています。

佛教には六波羅蜜の教えがあります。「布施」「持戒」「忍辱」「精進」「禅定」「智慧」の六つです。

佛教でいう智慧は、普段私たちが使う知恵とは区別され、梵語のプラジュニャーprajna「理智(りち)」の訳として用いられています。

これは、心の迷い、煩悩(ぼんのう)を滅し、物事の真理を明らかにして悟(さと)りを開くこと、正しいこと間違ったことの判断、正邪(せいじゃ)を区別する力を持つことをいいます。

中でも、この世に存在するすべてのものの本質は皆「空(くう)」であることを認識とします。空とは、すべてのものは因縁により現在あるのだからそこには実体と言うべきものは何も無い、存在を絶対視したり執着(しゅうじゃく)してはならないという思想です。

prajnaの俗語形パンニャーpannaは「般若(はんにゃ)」と漢訳され「空」の心を説いた教典「般若心経」の名はここに由来しています。

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