お化けは怖くないけど、成仏してない霊は怖い

昔、光明真言を唱えていたら、全身が光明を放って驚いたことがありますが、その後も再三にわたり、このような経験をするようになりました。不思議はさておいて、幸福感が、説明のしようが無いほど大きいのです。私が強く心配している人が苦痛や喜びを感じると、私にも同様な感じが生じます。このような話は止めます。奇人変人超人ではありません。そのようなことは良く聞く話だし、そのようなことが私に起きるからと言って、格別に私が超人間でも無いし、超能力をもっている訳でもありません。私は僧侶で、不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌、不慳貪、不瞋恚、不邪見—-、十善戒の護持者です。

(法主さまのお話を田川純照が筆記)

私は自分の存在すら明確にできない
居るようでもあり居ないようでもある

 私は、戸籍の上では明確に存在し、住民票もある。日常的に私を見た人や話をした人は非常に少ない。
 法要には第一日曜日の大般若転読法要でご挨拶するくらいで、これといった宗教活動もしていない。
 何もしないし、する気も無いし、これといった仕事も義務もない。
 要は居ても居なくても何の役にも立たないし。観音院では私のものも無いし、居る場所が分からないことが多い。
 私には事実上家族は居ない。話したことがある人も、ご一緒に食事をした記憶が有る人も殆ど居られないだろう。
 つまりは幻か夢か、あの世の霊魂か、この世の人か、明確ではない。
 私は自分の存在を主張しないし、大きな声も出したくない。年齢は七十歳前後と言われているが、三十歳くらいでもある。三歳くらいから友達がいるから、実際はもっと若いかも知れない。
 私は、信徒さんの沢山の願望を叶えて上げているし、暇になると、あの世の人で困っている人、精霊を探して、面倒を見ています。
 私はみ仏さまと友人のように会話が出来るし、関係と言うか、仏縁と言うか、とても歓迎されている。
 大般若転読法要二百座執行はみ仏さまも大層ご機嫌が良かった。み仏さまと仲良くするには、一生懸命に拝み抜くことです。
 今現在、生きている人に強い怨嗟の念を持っている精霊の供養は難しい、犯罪者が刑罰で罰せられることは供養になるし、そのような意味では保険金も慰謝料もとても意味があることだ。
 その昔、左遷されて太宰府で亡くなった、道真の霊魂が荒れることを畏怖して、鎮魂を願った日本人はおまつりした訳だが、これは意義深いことで、現在では合格祈願の神様として大衆に強く支持されています。
 日本人は精霊供養に極めて敏感な民族で、元が日本を襲った時も敵味方の供養塔を建立し手厚く供養しています。
 小泉総理が靖国神社にお参りするのは大変に望ましいことです。例え外圧が掛かろうと、国家のために殉じた人たちに感謝の念、供養の心は忘れては国の将来はありません。
 同時に、戦った相手の死没者の鎮魂や供養も忘れてはなりません。
 かつて日本で遭難した外国人船員などを手厚く供養した地方の村と外国人船員の出身国が、良い交友関係にあることは、命日毎に報道される通りです。
 祖父母や父母に孝養を尽くさなかった人は、気の毒です。それでも人として一応の葬祭はなされていますので、一抹の供養にはなっています。
 中絶された精霊には適切な供養がなされていないのが心配です。昔、一時水子供養がブームのようになって社会的批判を受けましたが、あれは供養所や寺院の在り方に問題がありました。
 観音院はたいへんに良く拝む寺です。今でも水子供養に沢山の人々が供養を依頼されますが、同時に、何か希望の持てる方向に向いて来たと感謝されています。おそらく観音院ほど真面目に拝む寺は聞いたことがありません。
 僧侶は、世間の苦しみ悩みを受けとめて良く拝むことが当然です。この世に本来有るべき姿に戻らずして、良く行くことが一つとしてあるでしょうか。
 私たちが現在あるのは、ご先祖さまやお世話になった人たちの御かげです。
 その菩提寺にも忘れられたご精霊が観音院に来られるのでしょう。

水子さんの精霊の供養の大切なことを
再び思い起こして、放置するのは止めましょう

 胎教が子供さんのために必要だと言う話は、皆さんご存知ですね。
 良い音楽を聞かせたり、妊婦が精神を落ち着かせたりすることです。
 生まれた子供は母親の声に反応するそうです。
 妊娠して期待されると胎児はとても大切にされます。母親も大切にされます。ご夫婦の気遣いは大変なものです。
 胎児には既に相続権もありますし、夫婦は離婚しても女性が離婚後六ヶ月以内に誕生した子供は離婚前の男性の子供と認められます。
 婚外関係の場合は男性が認知する手続きは必要ですが、戸籍欄に父親の名前が記入されます。
 昔、愛する人の子供を妊娠した女性が、結婚してくれないので中絶しなければならないが、一緒になれなくても産みたいと言う、それで私が認知して上げると言いましたら、随分と感謝されました。一面識の女性です。
 その後何も言って来ないので、すっかり忘れていましたら、若いお母さんが青年を連れて来て、その節はどうも、この子を見て下さいと言われます。
 この人がお父さんかと青年が聞きますので、そうだよ、大きく立派になったねぇと申しました。
 その後、認知しますと言ったのですが、お母さんも本人も辞退されまして、—- とにかく嬉しい話です。
 この話は誤解を生みそうですね。良いですよ、実際には私の過去の話だと思われても構いません。
 現在でも同じ立場の人が居られれば、同じ返事が出来ます。
 僧侶はこれくらいの土性骨が据わって無いと勤まらない仕事なんです。
 これと似たかの話は山ほどあって、一々話すと際限がありません。
 中絶は殺生です。この世にせっかく転生して来た霊あるものを絶って、再度、混沌(こんとん)の世界に帰す—-。自分が死ぬのは怖いのに、自分で選択できる絶対的優位の立場なら、我が子の生命を絶てるとは、怖い決断です。
 妊娠すれば困る場合は、性行為をしない、避妊する、これくらいのことは誰でも守れることです。望ましく無い妊娠をすることは愚かです。性行為が可能になった年齢では徹底した教育が大切です。性教育は親の義務です。
 最近持ち込まれる相談で唖然とするのは近親姦です。親子間や兄弟間で性行為がタブーなことは常識なのですが、環境も整備しなくてはならないし、事が起きてからでは収拾が大変です。
 男女七歳にして席を同じくしてはいけないのは、本当に大事なことです。親子兄弟姉妹でも気を配ってください。かかる場合の中絶まで殺生と規定するほど、私は厳格ではありません。予想される大きな地獄は避けたいと考えているからです。但し、精霊供養は格別に丁重にします。受胎しながら産まれることを望まれない関係が既に地獄的と言えるから、そのような因を考え、縁について考え巡らします。
 子供は二人くらいで良い、教育費や養育費を理由とする中絶は、生まれて来たらなにかが出来ると言う可能性の一切を否定するものです。生まれていれば万一交通事故死でもすれば、どのように大きな問題か想像すれば、ことの重大性が少しは理解できますね。
 少子高齢化は深刻な問題です。これには教育費の問題、高学歴化、住居費の問題、共稼ぎの必然性など、多くの問題があります。それを陰で支えているのが、妊娠中絶だとすると、日本人全体が地獄の苦しみをあじわうことになり、将来は暗澹たるものになります。
 現世の果報だけ求めて、人として生まれて来る困難さ、生まれて来た可能性、来世を信じない勝手さ、これは資源の使いたい放題が地球温暖化に結び着いているように大変なことなのです。
 中絶した子供の精霊は彷徨って家族にさまざまな障りをもたらします。
 結婚しない症候群、親子が話さぬ症候群、努力や誠実さの少ない子供たちの大量発生。不気味な雰囲気を持って参詣して来る人たちが供養や祈願をすると、非常に良い結果があります。
 一日も休むこと無く三百六十五日、毎日三座の法要、毎月第一日曜の大般若転読法要は容易には出来ません。
 何故にこのように熱心に法要を執行するか、全ての人の立場に立って考える、皆さんの幸せを一生懸命に願い、良い日本の将来を願うからです。
私は夜は携帯を切っていますが、鳴るのです
大切なメールは、パソコンに入っても分かります
 私には多くの伝説がある。皆さんが困ったなと思う時や悩んで苦しむ時に私が突然に現れたりするそうだ。
 メールは沢山あると面倒だから全部選択デリートなんて乱暴な処理ですが他に方法がありません。一括削除する前に実はザーと見て、必要なものは別のフォルダに移し、メールチェックは一時間に二回はしているそうです。
 大切なメールには勘が働くのです。私は返事が早いと言われてます。切ってある携帯が鳴るのは、原則は切って寝るのだが、大切なメールが来る時は何故か、電源を切るのを忘れている。奇跡でも何でもありません。
 このようにして過ち少なく生きるにはみ仏さまの加護が大切です。皆さんも夢見が悪いとか、気になるとか、そのような時は電話を掛けるとか、連絡が付かぬ時は行って上げるとか、そのような行為が人柄を作ります。
 何か不安があったら即座に行動するべきです。人間の脳は、記憶や分析、身体をコントロールする以外に人間の精霊が宿っているのです。
 あなたの持つ情報を大型のコンピュータより素早く処理しています。俗に「勘ピュータ」とも言われますが、本当に皆さんが常備されているものです。
 人間には本能的な勘があって、とても重要なものです。その勘を、不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌、不慳貪、不瞋恚、不邪見で、コントロールできれば、人生に間違いが少ないのです。詐欺にかかったり、犯罪に巻き込まれたりするのは勘ピュータが鈍くなったり狂っていて暴走しているのです。
 一円会社はなんと言う愚劣な思いつきでしょう。国家が詐欺を奨励しているように思えてなりません。会社とか代表取締役と言うと何か信用がありますよ。その資本金が一円だったら、今に資本金の払い込み額を証明しないと取引を断られる時代がきっと来ます。
 百円ライター一つ分で会社が幾つも設立できる馬鹿な制度が出来た。
 社長さんの乱造ですね。名刺代のほうが資本金より高くつく、社長さんの信用は全国的に信用が下落しました。
 信用秩序の基盤の常識を崩す、馬鹿なことを考えたものです。
 鳥インフルエンザも大変な流行です。アヒルも鵞鳥も若しかしたら燕も雀も媒介するのではと考える方が自然だと思います。世界中が鳥インフルエンザと狂牛病で大変ですね。
 昨日二月二十一日は気象庁が統計を取り始めて七十年振りと言う五月並の気温、お蔭様でお年寄りが心不全やら何やらで、具合が悪い人が続出。
 大雨やら洪水やら、中東の戦乱やら最近の世界は、あちこちが変なことになっています。
 地球の温暖化が何かを起こしているこことは事実らしいのですが、どうして国連あたりが中心になられて、対策を立てて、解決に乗り出さないのか、不思議なことが沢山あります。
 生老病死は避けられない。全てのものは変化し続けて現状を留めるものは、何一つ無い。
 新幹線も四国大橋も必ず壊れつつあるのが真理です、その「疑い」を持ち続けて利用するのが、人間の「勘」を育てるのです。
 人生は、希望と疑いを両立させながら生きて行くのが望ましいことです。
 新しく発売される物は、便利な機能が付いています。手に入れたら、取り扱い説明書を良く読んで使う事が大切です。手入れをしながら、何が出来るか考えながら使うと長持ちします。
 大切に取り扱うと長持ちするものは沢山あります。私が貰ったり与えられたものは、例えば、硯とか物差しのような機能的進歩の無い物は、五十年を越えて使えるものがあります。
 周囲にあるもので変化するものは、消耗品に限定されます。始末の悪い物はパソコンで、便利な物程、比較的に寿命が短いように思います。
 四月から寺の新年度が始まります、全ての什器備品を大切に、経費削減に努め、信徒さんのご負担が少しでも少なくするよう努力します。
 皆さんのお役に立てるよう、職員・僧侶・関係者一同、懸命な努力をすることをお約束致します。

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