🌸花まつり法要のご案内と「十三参り」のご紹介🌸
~春の訪れとともに、お釈迦さまのご誕生をお祝いしましょう~
春のやわらかな日差しに包まれる4月。観音院では毎年、4月1日から8日までの一週間を「花まつり法要」の期間として、お釈迦さまのご降誕をお祝いしております。
この時期には境内も華やかに彩られ、自然と心が穏やかになる季節です。長年お参りいただいている皆さま、そして今年初めて観音院にお越しになる方々へ、本記事では花まつりの意味と、この時期に特におすすめしている「十三参り」について詳しくご案内いたします。
🌼花まつりとは?
花まつりは、仏教を開かれたお釈迦さまのご誕生(旧暦4月8日)をお祝いする年中行事です。日本全国の多くのお寺で4月8日前後に行われており、観音院でもこの伝統を大切に受け継いでいます。
お釈迦さまが誕生されたとされるルンビニーの花園にちなんで、仏さまをお祀りする「花御堂(はなみどう)」が設けられ、誕生仏に甘茶をそそいでお祝いするのが習わしです。
ただし、近年は新型コロナウイルス感染症の影響により、以下のような対応をとらせていただいております:
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花御堂の設置および稚児衣装行列は中止
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誕生仏への甘茶かけは感染対策のため中止
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恒例の甘茶のお接待も、価格高騰のため本年は見送り
毎年楽しみにしてくださっている皆さまには大変心苦しいお知らせですが、感染予防と安全確保のため、何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。
代わりに、誕生仏さまの前で手を合わせ、「心のひしゃく」で甘茶をそそぐお気持ちでお参りください。想いはきっと、み仏さまに届くことでしょう。
🌟お子さまの厄除けに最適な時期です
この花まつりの時期には、お子さまの厄除け・お祓いのご参拝が大変多くなります。
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七五三の年齢
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数え年の十三歳
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「黒星」と呼ばれる注意すべき年回り
など、人生の節目にあたるお子さまに対し、無事な成長と厄難消除をお祈りするのが日本の伝統的な習わしです。
特に十三歳の節目には「十三参り(じゅうさんまいり)」として、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)さまにお参りし、智慧と福徳を授かることで未来を明るく切り拓いていくことを願います。
🙏「十三参り」の由来と意味
「十三参り」は、4月13日頃に行われる古来からの厄除け行事で、数え年で十三歳になる男女が、虚空蔵菩薩さまにお参りをして智慧を授かり、無事な成長を祈るものです。
2025年現在、平成24年(2012年)生まれのお子さまが、数え年で十三歳となります。
この年齢は、心と体の両面で子供から大人へと移り変わる、非常に大切な時期。親御さまにとっても、お子さまの新たな門出を見守る節目と言えるでしょう。
昔は、十三参りが「成人式」のような役割を果たしていました。男子は十五歳で元服し、女子はお嫁入りの年齢とされ、大人としての覚悟と礼儀を身につけることが求められていました。
現代では中学生となる十三歳は、学業や人間関係、将来の選択など、多くの悩みや課題に直面する年齢でもあります。情報過多の時代、子供たちは時に孤独や不安を抱えがちです。
そのような多感な時期に、虚空蔵菩薩さまに手を合わせることで、み仏さまの智慧とご加護を受け、心身ともに健やかに成長できるよう願うのが「十三参り」の本質です。
🌸観音院と虚空蔵菩薩さま
観音院では、虚空蔵菩薩さまをお祀りしており、十三参りの時期には多くのご家族連れでにぎわいます。特に最近は、インターネット検索で観音院を知り、初めて訪れる方が増えています。
「虚空蔵菩薩さまはいらっしゃいますか?」というお問い合わせを電話で多くいただきますが、観音院には長年お祀りしている虚空蔵菩薩さまがいらっしゃいますので、安心してお参りください。
観音院の十三参りでは、厄除けとともに「十三参りのお札」をお授けしております。ご希望の方は、法要前に受付にてお申し込みください。
🏡虚空蔵菩薩さまの御分霊(おわけ)
「虚空蔵菩薩さまを自宅にお迎えしたい」というお声も多く寄せられております。
観音院では、光背と台座を含め高さ約23cmの御分霊をお授けしております。これは、日々の祈りと安心の象徴として、ご家庭でも仏縁を大切にしていただくためです。
ご喜捨は**十万円(分納もご相談可能)**とさせていただいております。ご希望の方は、どうぞ遠慮なく院主さまへお声がけくださいませ。
💬ストレスや不安を感じやすい時期だからこそ
4月は希望とスタートの季節。新しい学年、新しい職場、新生活が始まる月でもあります。
しかし、その分、ストレスや不安を抱えやすい時期でもあります。人間関係や勉強、仕事の悩み、不運や悪縁との出会いなど、知らず知らずのうちに心のバランスを崩してしまうこともあるでしょう。
そんな時は、どうか一人で抱え込まずに、観音院にご相談ください。
「大難を小難に、小難を無事に変える」——み仏さまのご加護と、住職・僧侶一同の祈りの力が、きっと心の支えになるはずです。
🌸おわりに
お釈迦さまのご誕生をお祝いする「花まつり」、そして十三歳という人生の大切な節目に行う「十三参り」。
どちらも、私たちの生活の中で心を整え、み仏さまに感謝と願いを届ける尊い行事です。
観音院では、皆さまのご参拝を心よりお待ちしております。
初めての方も、どうぞお気軽にお越しください。
あなたとご家族の幸福と健やかな日々を、み仏さまと住職一同がいつもお祈り申し上げております。