法主さんは、移動を全く苦痛に感じて居られません。毎月、東京事務所と広島を往復されていますが、疲れをほとんど感じておられません。
タクシーに乗られれば、目的地に着くか、着かないか、結果は二つに一つと考えておられるようです。
広島から新幹線に乗っても同じように考えておられます。時間の経過に無感覚に過ごされます。無理無駄はなさいませんが、時間の観念ありません。
乗りたい時間の大体一時間前にタクシーを呼ばれ、原則として直ぐ乗れる次の列車の切符を買われます。
移動は、天気予報を良く見られて、なるべく天候の良い日を選ばれます。台風が来る頃も動かれません。
特急券は通常運賃ですが、乗車券は[ジパング倶楽部]の三割引きです。これは春休み、五月連休、お盆前後、年末年始は割引がありません。
移動に必用なものは、前日にキャスター付きの鞄に入れられます。
鞄の中には、数珠に経典、袈裟と傘、お茶とスポーツドリンク等、時としてバイオのノートパソコンをお持ちです。
毎月、[ウェッジ]と[ひととき]という新幹線の無料の月刊誌をもらわれています。これには最新の時刻表が掲載してあるので便利にしておられます。
切符は法人カードで精算されます、専従職員と異なり出張手当は請求されることはありません。
生活から公私の私部分が数年来皆無になり、私たちが知る限りでは時たま映画館に行かれること、それも一人のことは無く信徒さんとご一緒です。
お医者さんに健康管理のために行かれる、この二つが私的行動です。
日曜や休日は有りませんし、勤務時間も有りません。良く皆さんの相談に乗られて、良く礼拝され、鈴之僧正は観音院のみ仏さまと同じです。
収入は、法主さんに対する手当てと厚生年金を合せて約八十万円です。
ご自分の所得という概念をお持ちでありませんので、管理は総務でしております。
あまり所得と言う観念がありませんので、寺の経費かどうか分類が難しい支出をよく個人負担されます。
貯蓄とか運用という概念に馴染まない性格と推察しています。
欲しいものはなにも要望されません。食事は電子レンジで二分間で炊き上がるレトルトのご飯で一食分の正確に半分、ふりかけが二袋で三百六十五日大丈夫。好き嫌いは完全にありません。
味噌汁とご飯と漬物で、満足されています。何だか気の毒で、さまざまに煮炊きしても量の問題があって好まれません。熱い食事や冷たい食事は好まれません。常温がお好みです。
食事については、誤解があって好き嫌いは皆無です。デパ地下食品売り場で好きな食べ物を買われることがありますが、昆布のエビスメです。大半はお供えで間に合いますが、ご飯を粥にして、エビスメ五枚くらい、種を除いて潰した梅干が一個、バター少量。
ラッキョウ二個、小魚の佃煮か干物少量、これが最高のご馳走です。
ご飯は大きな茶碗ではなくて、中くらいのものに軽くです。
体重六十五キロを守るよう努力しておられます。
法主さんは毎週の大河ドラマは時間に拘束されるので、ご覧になられません。連続ドラマも同様です。
映画を観られる時は、信徒さんとご一緒に映画館に行かれるようです。
画像が残虐で多くの血が流れ、人が死ぬような映画は敬遠されます。キルビルという映画は途中で出られました。
他の人には何の指図はなされません。ご一緒された人が観終わるまで待っておられたそうです。
それでなくても携帯にメールが着信すると、映画は中断して廊下に出られて返信をされますし、そのまま帰られるのが普通です。
最近「ステルス」という映画を観られて、大変に刺激があったと、これは喜んでおられました。
一人で外出される傾向は皆無ですので、予定やなされることは受付や職員が完全に把握しています。
その上で、信徒さんが映画にご一緒くだされば有り難いと思います。法主さんはシニア割引で千円です。
怖い映画ですと途中で観ることを止められる傾向は、ご承知の上でお誘いください。
美術品や骨董品を蒐集する傾向は皆無ですが、美術館や博物館を観に行かれるのは大好きです。両国に事務所が有りながら「大江戸博物館」に行けないことを嘆いておられます。
新しい技術には法主さんの知的興味を刺激するようなものはあまり無いらしく、ロボット等は何をしても、何ができても法主さんの想像の範囲内らしく興味を持たれません。