法主さんが日中テレビ番組を見られるのはとても珍しいことです。野球を見られることなんて知りませんでした。
イチロー選手の記録樹立の瞬間を見られたかったようです。
前日も朝早く四時半から野球中継を見られたと聞きました。
テレビでわりと良く見られているのは天気予報と午後七時のニュース番組。
連続ドラマは見られません。放映時間に拘束されるのが無理な環境です。
但し、夜横になられてから三十分から九十分で自動的に切れるようにセットして、どうも音だけ聞いて居られるようです。
ビデオも見られません。ラジオは稀に聞かれますが、車の中では音楽もラジオも全く聞かれません。新幹線の中で昔はワープロを使われていたのですが、最近は難しいと止められました。
新幹線ではヘッドホンで音楽などを聴いておられるようです。
日常の習慣がころころと変わられるので何に興味を持たれ、何を好んでおられるのか、例えば食事、一日二度にされたり三度にされたり、電気剃刀から安全剃刀にされたりして、ただ毎日剃られるのは変わりません。
剃刀は長くナショナルの水洗い出来る種類を二台購入されていましたが、最近はTETORAの四枚刃に転向だと思っていましたら、Gilletteの三枚刃にされたりして、多分、剃り易いものを試行錯誤されているのでしょう。
四十年間一日も欠かさず剃られるのですから大変と言えば大変です。鋭利な刃物ですと怪我をします。怪我をしたところは傷に触れないように軽く剃られます。綺麗に剃られた頭に傷が付くと見苦しいものだそうです。
僧侶の剃髪に寛大なのは義務とは考えておられないように感じます。
長髪は程度によります、ものを食べる時に食品に髪が触れる程度は衛生上も見掛けも悪いので職員もしません。
支持される政党は公約によりません。その時の政権を支持される傾向があります。政権は皆さんの最大公約数と考えておられるようです。
たまたま今話題の「裏金」ついてのお話を聞く機会がありましたが、お金の通り道の仕事についている人は高速道路を逆走するようなもので、事故に遇わない方が不思議と言われます。
つまり、裏金については自然に発生するもので、事故説をとっておられて当然のことで、危ない仕事に就く人を気の毒と考えておられるようです。
況や適当な支出先の名前があって、領収書があれば、監査する体制が出来ていないところでは、そうなるのが自然で、人間は欲望に対してとても弱いものだと知っておく方が良いそうです。
表現が難しいのですが、裏金を個人で自由にするのは、まあ良くない、しかし複数の人で組織全体でと関わる人が多いほど罪悪感は薄れて、やがて当然のことになってしまうそうです。
公務員などの不祥事については、運が悪く表面化したと受け止めておられるように感じます。
ですから、一億円の授受を忘れた人たちに対しても「気の毒」と言っておられましたし、総じて悪いニュースについては、自分がその立場だったらどうだろうと考えられるようで、糾弾・非難の立場は取られません。
厳然と悪事を否定し告発する立場より、人間関係を大切にする方が大切かも知れないと思っておられます。
実際に多くの不正を相談される立場ですが、極めて穏やかに受け取られ、ご自分に守秘義務を強く科しておられます。ご自分が悪事に関わることは避けたいが、それを責める立場にないと思っておられるようです。
普通であれば、出入りすらお断りしたいような人たちでも身内のような扱いで、懐が大きいと思うことが再三あります。世間の噂や忠告には耳をかされないで、ご自身が交際された上でないと、あれこれ言われません。
過去の事は一切問われる事は無く、将来にかけて法主さんにとって善い人は善人、そうで無い人もまあまあと相当いい加減なところがあります。
ですが、法主さんに対して善い人の基準は紛れも無く不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不綺語、不悪口、不両舌、不慳貪、不瞋恚、不邪見が物指ですから、案外厳しいものかもしれません。世間の酸いも甘いもよくよく承知の上のことです。
悪口や罵詈雑言には、とても強い人で意に介されることはありません。弱いのはお金を工面することです。
ご自分の損得は全く勘定することが出来ない、ポカット穴が開いている感じで経済は完全に駄目だそうです。
特に借金は過去の出来事ですから、それを埋める能力は皆無です。日常に維持費が掛からぬよう、身軽であるようにと留意されています。