お彼岸に目標を立てることの大切さ

 三月は春のお彼岸の月ですが、「彼岸」とは良き目標の置いてある場所に「到達することを目指す」誓いの節目の月になります。
 生きて行く上で、努力目標をもつことは大切なことです。
 学生さんたちにとっては、今年の総決算が三月末には成績として出ています。会社であれば、この一年間がどのように運営されたか把握できる決算に相当します。
 人生は連綿として続くものでありますから、三月で卒業、終了という訳には参りません。
 四月から、新年度はどのように努力すべきか自分を見つめ直してみると良いでしょう。
 そして手の届く範囲に「新しい目標」を持つべきです。悪くなる場合を予測しても、手の届く範囲におさめることが大切です。
 目標を達成するには、自分でよく考え、文字で書き表し、それを見えるところに貼りつけ、他人に宣言し、他人もまた認める宣言であり、み仏の慈悲にかなうものであり、それを次の一年間で達成するよう努力すると、到達する可能性が高くなります。
 目標に着実に到達するためには毎日の行動如何(いかん)に掛かっています。出来れば、最初に集中し良く努力して、最後にまで余裕を残しておきたいものです。
 そのようにしていても、とかく、物事は計画通りには行かないものです。余裕があれば修正もできるし最後の踏ん張りで目標に到達することが可能になります。
 努力するに当たっては、社会や人々にとって慈悲や思いやりがあり、かりそめにも法令違反や他人を蹴落(けお)とすような考え方があってはなりません。
 競争するに当たって、周囲をも引っ張って行っているような努力が望ましいことです。

 何時(いつ)も、相手の立場で考えて下さることを願います。
 目標に到達するために十善戒を元に「手段をよく選ぶことが大切」です。
 よく工夫し修正し、発展するには「健康管理」が大切です。