佛教談義 仏法僧の三宝に三種の功徳あり ----- まさに仏法僧(ぶっぽうそう、仏と法と僧伽・そうぎゃ=サンガ=和合衆、仏教の修行衆)に帰依(きえ)すべし、 三宝(さんぼう)に三種の功徳(くどく)有り、いわゆる一体三宝、現前三宝、住持(じゅうじ)三宝なり。 阿耨多羅三藐三菩... 2005.02.01 佛教談義
佛教談義 初夢 寅さん つかぬことを訊ねますが初夢をみる日は、正月の何日でしたっけ? ご隠居 一月二日の夜にみるのが初夢だが、それがどうかしたか。 そのとしで、いまさら初夢でもあるまい。それとも、うら若い娘さんのようにロマンチックな夢でもみた... 2005.01.01 佛教談義
佛教談義 入定 ありがたや たかののやま(高野山)の いわかげに だいし(大師)は いまだ おわしますなる ご隠居 これは鎌倉初期の天台宗の歌僧慈鎮和尚(一一五五~一二二五、慈円・天台座主、吉水僧正、家集・拾玉集、史論・愚管抄 著)の作で、お... 2004.12.01 佛教談義
佛教談義 無意味な仏様くらべ ご隠居 むかし、弘忍という名の禅僧がお釈迦さまのことを、こう言ったという。「釈迦は下賤客作の児」にすぎない、と。 寅さん 何のことです、それは? ご隠居 お釈迦さまの悪口だ。 客作(かくさ)というのは、私の考えでは、他人... 2004.11.01 佛教談義
佛教談義 遺教経は大乗か小乗か 現代の日本は宗教離れが言われたり、「心の時代」として、人々は「癒し」を求めて仏教に憧憬をもちつつ、寺院に参拝され、勉学、そして、観音院の僧侶養成講座に参加されたりし修行などに関心をもたれる人も多いようです。 かつて日本では明治初年の激動期... 2004.10.01 佛教談義
佛教談義 仏法はひうちぶくろ? 歌に詠まれた仏法 寅さん ご隠居にお訊ねします。 仏法は障子のひきて峰の松 ひうちぶくろにうぐいすの声 ご隠居なら、これをどう解釈します? 言うに事欠いて、仏法(ぶっぽう)は障子のひきて、だなんて、少しばかり、ふざけすぎていると思... 2004.09.01 佛教談義
佛教談義 神官と六地蔵 前号で紹介した元亨釈書(げんこうしゃくしょ※)の巻十七に、次のような話が載っている。 ※仏教伝来以来、元亨二年(一 三二二年)までの四百余人の 僧伝や仏教史を漢文体で記す。 周防国(すおうのくに)の玉祖(たまおや)神社の宮司... 2004.08.01 佛教談義
佛教談義 仏教伝来 古代中国の後漢(ごかん)の明帝(めいてい・二八年~七五年)が、ある夜、夢のなかで、神人(しんじん)を見た。 身の丈(たけ)は二丈(じょう)ばかり、身体全体が黄金色をしていて、項(うなじ・首の後ろ)のあたりから円光を発していた。 明帝は昨... 2004.07.01 佛教談義
佛教談義 お経のなかの説話 ご隠居 譬喩経(ひゆきょう)にこんな説話が出ている。 昔、仏在世のとき、釈尊十大弟子のひとりの目連(もくれん・神通第一)が、神通力(じんつうりき)に乗じて刀利天(とうりてん)に到ったさいのことだ。 寅さん 刀利天というのは、ど... 2004.06.01 佛教談義
佛教談義 ほとけさまとお灯明 仏さまのお好みはどちら? ご隠居 ご仏前にお供えする供花(くげ)、献花のことだが、私たちはたいていの場合、枝葉が付いたままの花を、形よく剪定(せんてい)して、これを花立てや花瓶に活ける習慣があるが、でもそれはどうやら日本だけの風習であ... 2004.05.01 佛教談義