光然の高野山修行日記

光然の高野山修行日記

光然の高野山修行日記 ・十二 後半

ここまでは自室の話、ここからは学院全体の掃除についてお話いたします。 期末テストの初日、七月二十一日昼食後から院内の大掃除は始まりました。 まずは院内全ての仏器磨きから。それまでも日曜に院内各所の仏器磨きが行われていましたが、全部という...
光然の高野山修行日記

光然の高野山修行日記 ・十二 前半

七月二十四日に一学期の終業式が行われ、お盆の手伝いを兼ねた修業、二学期から始まる加行の準備・・・・。 などの建前を含んだ一ヶ月の夏休みが始まります。 しかし、テストが無事に終わっても四か月過ごした学院を何もせず離れる事は出来ません。 ...
光然の高野山修行日記

光然の高野山修行日記 ・十一 後半

書道、梵習字、華道は作務衣で、茶道は白衣を日常に使うマジックテープ帯ではなく、少々手間のかかる角帯で留めて授業を受ける事になっていました。 授業の始まりは、能化(指導者、師のような意味)の先生が先ほどもお伝えした音が響く階段を上がって...
光然の高野山修行日記

光然の高野山修行日記 ・十一 前半

今回は専修学院で受けた、座学の授業や試験についてお話を致します。 多くの授業は教室で行われ、教室は板張りで、机に椅子と多くの人が想像するであろう一般的な学校の教室とほぼ同じ作りとなっています。 一般の教室と違う所は黒板の隣、教室の奥にお...
光然の高野山修行日記

光然の高野山修行日記 ・十 後半

七時半:仏名会開始。配役となった伽陀師は、過去・現在・未来それぞれの礼拝間に伽陀と呼ばれる一風変わった声明[しょうみょう]の経頭[きょうとう]役。 次第に息が荒くなるが、礼拝が終われば息を整えるような間を開けず、発頭せねばならない。 途中...
光然の高野山修行日記

光然の高野山修行日記 ・十 前半

専修学院では七月の初め頃、二学期より始まる四度加行[しどけぎょう]に入るために必要な資格である「受戒[じゅかい]」が、三日間に渡り行われました。 「受戒」は初日が初心の戒を授かる「菩薩[ぼさつ]戒」 二日目がこれから僧侶となる者が授...
光然の高野山修行日記

光然の高野山修行日記 ・九 後半

十三時頃:他班の手伝いを終え、集合場所の九度山公民館に向かう。ご厚意によりそこで昼食。ローソンのお弁当を頂く。約二か月半ぶりの生臭もの。焼き鮭と食べるお米は感動的。 十四時頃:昼食後、真田庵へ参拝し住職のご法話を拝聴し、ご法楽を上げさ...
光然の高野山修行日記

光然の高野山修行日記 ・九 中半

食事後に編み笠、頭陀袋、飲料水の配布。日直は普段なら昼過ぎにする仏飯と茶器の回収を出発するまでに終える必要がある。空模様が怪しいので戸締りも併せて確認。忙しい。 八時:学院前に停められたバスに乗り高野山駅へ。ケーブルカーを経由して、電車...
光然の高野山修行日記

光然の高野山修行日記 ・九 前半

今回はいかにもお坊さんらしい行事、「九度山托鉢行(くどやまたくはつ)」と日直の仕事についてのお話をさせて頂きます。 五月三十一日(日曜)托鉢・日直 二時五十分:起床。相方はまだ起きていないので、本堂の雨戸や山門等各所の鍵開けを開始。小雨。...
光然の高野山修行日記

光然の高野山修行日記 ・八 後半

■五月二十二日(金曜)大塔下座 八時三十分:学院出発。外周部の箒掛けや、各所の雑巾がけを行う。 十一時四十五分:昼食のため帰院。メニューは(ご飯、林檎入りポテトサラダ、コーンクリームコロッケ二個、沢庵) 十二時五十分:再出発。掃除場...