ご供養など、気になることはお寺にご相談なされませ

ご供養など、気になることはお寺にご相談なされませ

【寅さん】 だんだんと暖かくなって、過ごしやすい季節になりますね。

【住職】 気が付けば夕方も明るい時間が長くなったね。

【寅さん】 花粉症の方には少々辛い時期かもしれないけれど、起き抜けの部屋が冷え切っていないのは嬉しいですよ。

【住職】 少しでも暖かくなってくれると、身体を縮こまらせずに済むおかげか、気持ちもどこか明るくなるね。

【寅さん】 ご先祖様や、亡くなった色々な方をご供養するのにも明るい方が喜んでいただけるような気がしますね。

【住職】 彼岸、つまり御仏様の世界をこちらに用意しようという気持ちが有れば、自然と明るくなって来るね。

【寅さん】 彼岸と此岸の距離が近づくだけじゃなくて、御仏様の世界をこちらで用意されるんですか?

【住職】 毎日三座の法要でも、お寺の中に御仏様の教えであるお経が響いて、御仏様の世界を形作っているんだよ。

【寅さん】 毎日休むことなく三座の法要が有って、ご供養とご祈願が行われているのだから、これは確かになんとも有り難い世界ですね。

【住職】 そうやって参拝される皆様が、現世であっても御仏様の世界と存在を感じて下さるのなら、それこそ僧侶冥利に尽きるね。

【寅さん】 お彼岸に限らず、亡くなった知り合いをふと思い出した時でも観音院にお参りしたら、お経が聞けるんだから安心できますねぇ。

【住職】 もちろん毎日お経が上がっているからと言って、お彼岸の意味がない訳ではないよ

【寅さん】 確かに、私もしょっちゅう観音院にお参りさせて頂いているけど、お彼岸やお盆の飲食やお供え物を拝見したら、何か特別な物を感じます。

【住職】 そうやって日常とは違った特別な印象や尊さを感じてもらう事で、改めてより身近な所で御仏様を見つめて貰えたら良いね。

【寅さん】 彼岸と此岸の距離が近くになるというのは、私たちの心も含めて近くなっているという事なんですかね。

【住職】 そうやって様々な意味で近づき合っているんだろうね。だからこそ現世で彷徨っている亡き精霊を、観音院で用意した御仏様の世界にお招きして、そこから彼岸の世界へと正しくお送り出来るのかもしれない。

【寅さん】 なんだか壮大な話ですね。

【住職】 寅さんもそこに参加しているよ。

【寅さん】 えっ?どういうことですか?

【住職】 法要にあって手を合わせてお経を唱えて、お施餓鬼の飲食とお茶をお供えされる。それはとても尊い事だよ。

【寅さん】 ご先祖様や亡くなった知り合いが喉が渇いたりお腹が減らないよう「どうか心安らかにお休みください」と願っているばかりですよ。

【住職】 その優しい気持ちが有ればここで成されるご供養は、心に思い描いている方だけではなくて、彷徨える精霊や施餓鬼に堕ちてしまった者、様々な存在を救う事に繋がるんだよ。

【寅さん】 私が知らない間にいろんな方々を教えていたんですかね。

【住職】 「いたわり、慈しみ、思いやる」事がとても大切だね。難しい事を考えず、今まで通り法要に参加して手を合わせてくれるだけで良いんだよ。

【寅さん】 そういえばこの間立ち聞きしたんですが、お寺までお参りが難しい方にもお経を届けてあげたいとか話されていらっしゃいましたね。

【住職】 体が悪くて、法要に会いたくてもお参りが出来ない方が「紙塔婆だけでもご供養を」とご依頼される事も多くてね。何とかしてあげたいと思っているんだよ。

【寅さん】 それだけでなく、お仏壇にお経をあげて頂けたら有り難いですよね。お若い二人がいて人手も安心だ。

【住職】 そうだね。以前は人手が足りない事も有って難しかったけれど、何とかなりそうだと判断したよ。

【寅さん】 いつでも大丈夫なんですか?

【住職】 基本的には二時の法要の後に伺う事にになるかな。そこにはまあ、ご相談に
応じて融通を利かせる事は出来るね。
ただ、電話でいきなり「すぐに来て」なんてお願いは容赦してもらいたいな。

【寅さん】 そんな方は滅多にいらっしゃらないだろうから、心配しなくても良いんじゃないですかね。そうだ、親戚の家に大きなお仏壇が有るんですが、お仏壇のお性根入れやお性根抜きでもお願い出来ますかね?

【住職】 基本はやはり、お寺に本尊様だけでもお持ち頂いているけれど、そこも出来る限りご希望に応じたいね。

【寅さん】 お尋ねしづらいですけど、お供えはどれぐらいが良いですかね。

【住職】 お性根入れ等は大体七~五万円前後を目安にお供えを頂いているよ。あくまでこうやって質問を受けた時にお伝えする目安だから、無理が無い範囲でお気持ちをお供え頂けばそれで十分だよ。お供えの多寡でお経は変わらないから安心してもらいたいな。

【寅さん】 一日も休むことなく法要をされている観音院さんだから、そこはもう安心してお願いできますね。

大変なことが多くしも、気持ちだけは元気に行こう

【寅さん】 地震だ大雨だと、災害の多い年になりましたね。

【住職】 お寺には幸い問題は起きなかった。被災者の方々が一日でも早く生活を再建されるよう毎日祈願しているよ。

【寅さん】 先日の鳥取地震の時は、我が家もグラグラして、本棚の中身が飛び出したけれど、幸い家族には何も起らずに済みました。

【住職】 それは良かった。日々の災害対策をきちんとやっていたんだね。

【寅さん】 食器棚の扉に飛び出し防止のロックを付けたり、突っ張り棒や釘を打って転倒防止をしたぐらいですよ。毎日お授け頂いたお札と、だるま様に手を合わせていたおかげかなと思っています。

【住職】 ご加護を頂けたのかもしれないね。来年のお札は申し込んだのかい?

【寅さん】 十二月十一日に、ひと月早く法主様の一周忌をされると伺ったので、普段以上のパワーを頂きたくてその日にしようかなと思っています。

【住職】 その日は三座の法要全部で法主様の一周忌を執行するので、急いで参拝しなくても大丈夫だよ。二時の法要の後に大掃除も予定しているから、期待しているよ。

【寅さん】 任せて下さい。十時の法要の後に、大掃除が始まるまで仏器磨きの任務と、カレーを頂こうかなと考えています。

【住職】 そうやって元気でいてくれると、法主様も喜んで下さるだろうね。

【寅さん】 ご遷化なされて寂しくなりましたけど、観音院には他に良いニュースもありましたね。

【住職】 二月末には木下さんが修行を終えて帰って来てくれて、毎日の法要にご祈願などを熱心にしてくれるし、十一月頭には礼華さんも帰って来てくれたね。頼りにしているよ。

平成二十八年度は始まったばかり 迷う事が有ったらお寺で元気を差上げます

平成二十八年度は始まったばかり 迷う事が有ったらお寺で元気を差上げます

【寅さん】 いやぁ、よく声が出ているお経を聞くと元気が出て来ますね。

【住職】 木下光然(こうねん)監事が三月十六日に高野山専修学院での修行を終えて、帰って来たからね。
何時も良い声を出してくれるので仏様も喜んでいらっしゃるよ。

【寅さん】 一年間頑張って修行された成果を発揮してくれているのだな。大変だったでしようね。

【住職】 大変な事もあったと思うけど、本人は笑顔で「楽しかった」と言っているからね。良い経験と修行を積んで来たのだろうな。

【寅さん】 そう言われると、高野山の方ではどんな生活をされていたかが気になるな。

【住職】 そういった所はこれから観自在のページを割いて、書いてもらう事になっているよ。観音院に参拝された方は本人に直接聞いてみるのも良いかもしれない。朝の始業から十時、十二時、二時のご法要の間なら、大体院内で作務をしているから気軽に質問してみると良い。

【寅さん】 九時、十一時、一時ぐらいが丁度いいのかな。

【住職】 そうだね。三時以降になると外に出て行く事もある。一年間の修行を終えて帰ったと言っても、身に付ける事、憶えて貰わないといけない事は沢山あるからね。

【寅さん】 そりゃ大変だ。何だか声をかけづらいな。

【住職】 法要と法要の間にも作務をしているが、そんなに畏まらず気軽に声をかけてあげると良いよ。

【寅さん】 それじゃぁ今度、お経をお唱えする時にどうすれば良いか声が出るか聞いてみようかな。

【住職】 参拝者の方達が一緒にお経を唱え合わせやすいように、声を張って経頭(お経の最初の音頭をとる人)をしてくれているから本人も喜ぶよ。お経はお坊さんだけのものではないからね。
お経の意味や、声の出し方は真面目にお唱えする内に見えて来るもの。毎週土曜の十時のご法要は経典入門講座を兼ねているから、一緒に声を出して功徳にあずかると良い。
ご法要の後にもご希望があれば、木下監事が一緒にお経を唱える練習をして差し上げる事が出来るようになっている。

【寅さん】 事前に予約でもしておいた方が良いですかね。

【住職】 そうだね。他の予定があると、折角ご希望を頂いてもお応え出来ない場合が有るので、事前に参詣される予定を立てているのなら、そうしておいてもらえると助かるな。 

 (続きは月刊観自在をご覧ください)

平成28年5月 月刊観自在より

葬儀は小規模でも丁重に 観音院では低廉に済ます工夫があります

住職さんの法話(一)
葬儀は小規模でも丁重に 観音院では低廉に済ます工夫があります

【寅さん】 住職さん、院家さんの葬式は凄かったね。

【住職】 どこが凄かったかな?

【寅さん】 原爆で何も無くなってお寺を再建した院家さんの葬式だから、大きな花祭壇で派手にされるかと思ったら、会場こそ本堂を使われたけど、御身内と居合わせた人だけで小規模に、院家さんの遺志通りにされて。何でも出入りの葬儀社さんの提案で、家族葬の基本セットに生花を追加する形でされたんだって?
それでもきちんと荘厳されて、厳粛な良い葬式だったよねぇ。

【住職】 ああ、そのことか。今の観音院には協力してくれる葬儀社が三社あって、この三社は福祉葬並みの低廉な金額で家族葬を扱ってくれているんだ。
今回 院家さんの葬儀をする時に、私も他の寺で亡くなった時のように大きな花祭壇を頼もうかと迷ったんだよ。そうしたら葬儀社の人が「信徒さんには見栄を張らず小規模にしないと勧めるんだから、お寺さんだけが派手にしては言行不一致で良くないです」と言ってくれたんだ。だから、花祭壇は止めて、生花を少し追加した。

【寅さん】 へぇー、こりゃ驚いた。世間の葬儀社の中には、悲しみで通常の判断が出来ない状態の遺族に、誰も手を付けないような通夜振る舞いのオードブルを何皿も注文させたり、何かと儲けに走る会社があると聞いたことがあるけど、そこはすごく良心的ですね。

【住職】 同じ葬儀社で葬儀をされた信徒さんのご遺族にも好評だよ。最近協力してくれるようになった葬儀社だけど、これもよいご縁だな。

信徒さんの葬儀を観音院で行う場合は、別殿二階の椅子席の会場で、会葬者が十人程度なら家族葬の基本セットが約二十万円に別途消費税。うちが院家さんの寺葬をした時のように、伴車やマイクロバスが必要ならその料金は追加で掛かるし、生花は種類によっては高くなることもある。それでもお寺へのお布施は別として、葬儀社への支払いは、会葬者が十人程度なら三十万円もあれば十分じゃないかな。人数が増えれば当然予算も膨らむけどね。

【寅さん】 世間では、戒名をつけるだけで百万円要求するお寺さんもあるそうだが、観音院の信徒さんは百万円用意しておけば、観音院の別殿で葬儀をして葬儀社に支払いをして、残りはお寺に葬儀のお布施としてお供えが出来るな。

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