ご供養は情を込めて

■ご供養が気にかかる時、不運が重なって供養が思い出される時、事情があって両親の供養をきちんとできていない、親族で不遇のまま亡くなり供養されていない人がある、水子さんのご供養が心配なとき、幼くして亡くなった子供の供養が十分にできていない—-、どなたにも不十分な気掛かりなご供養があります。

■有縁(うえん)精霊(しょうりょう)とは、仏法に縁のある精霊(しょうりょう)のことで、また一般に、皆さんに何らかの関係のある精霊のことをいいます。
 無縁(むえん)精霊とは縁のない精霊のことです。前世において仏・菩薩に因縁を結んだことの無い精霊のことも言います。
 亡き人、死者を弔(とむら)う縁者(えんじゃ)の無い精霊のことも一般に「無縁」と言われます。

▼法要をいとなみ、供養する際は「有縁無縁一切の精霊」の供養をするのが仕来たりです。
 仏教は「慈悲」の宗教ですから関係の無い無縁の精霊まで供養して上げることになっています。

▼ところで先祖供養は子孫が情愛に基づいて供養していましたが、核家族や家族の崩壊とともに先祖供養や葬儀に至るまでおろそかにされ、これではご先祖さまも浮かばず、親族の情も薄くなり、自分も信念の持ちようもありません。
 そこで、日々真面目に拝まれている信頼のおける僧侶にご供養を任せて子孫の代わりにお寺に供養を委託されるようになりました。
「永代供養(えいたいくよう)」のいわれです。

■盂蘭盆供養、彼岸供養、施餓鬼供養、日々の供養、観音院は優れて良く拝む寺です。
 み仏さまにお供えする御仏飯、果物などの供物、供花なども何時も新鮮なものを吟味しています。
 日本各地の皆さまからお心遣いいだいて新米や野菜、特産物など、お花やお菓子、お供物をお供えいただいております。
 特に「お香」については「伽羅」を日常的に使用しています。伽羅(きゃら)は純金よりも高価で、入手が難しいですが、有り難いことに、三十万円とか百万円などの「お香料」ご供養がありますので、良いお香をお供え出来ています。
きっと、み仏さまも喜ばれ、有り難く受けられていることでしょう。

■観音院の僧侶や職員は全員が、経典や儀式やお供物などについて良く勉強しています。怠る時は、僧侶としての資格が無く、直ちに寺に居れなくなります。
 関西地区や東京道場の僧侶たちもおかげさまで、信心を厚くしてよく礼拝し、勉学し、法要出仕を重ねさせていただいております。
 東京道場には法要が中継され、修行僧が皆さまよりご依頼されたご供養ご祈願、祈念を共にさせていただいております。

■法主さんも住職さんも、奇跡は厳しく否定されますが、困った時に法主さんや住職さんの声が聞こえた人は沢山おられます。
 どうしようかと悩んでいる時に霊感をいただくと言われるようにみ仏さまの夢を見られたり、法主さんや住職さんのお姿が想い浮かんだりされるかたは多いようです。
法主さんや住職さんは距離を超えて、遠方にいる信徒さんでも頼りにすれば「通ずる」のではないかと、よく話を聞きます。

▼供養や祈願をした結果、願望が叶えられた話は、枚挙に暇がありません。法主さんや住職さんは、み仏さまの慈悲が有ったのだと、言っておられますが、現実に起こり、本当に頂けるものです。

■観音院で、厄除けや有縁無縁のご供養をされる人は年間数万人ですが、多くの皆さんがさまざまにご守護とご利益(りやく)を頂いておられます。有り難いと思うようなことが無ければ、供養を続けてなされる必要はありません。
 皆さんも体験してみて解かる、有り難さです。供養や礼拝を継続する意味を説明するのは、たいへんに難しいことだと、法主さんが言われるのは、純粋な体験の世界で理屈では無いからです。

■今年もあと二ヵ月となりました。もう直ぐ年末年始の厄除けの行事が執行されます。厄年によく大難が起きることが多いと言われるのは、先祖からの用心して暮らすようにとの「生活の智恵」です。
 特に「大厄」といわれるのが、男性二十五歳、四十二歳、六十一歳。女性十八歳、三十三歳、三十七歳。厄年と言われているのは、身近な家族や友人の不運や大難と思われる不幸を見られて、経験則的に定着したものです。
 ご供養も「先祖を大切にする家は栄える」と言うもは、ご供養が人生をかえりみる善き機会となり、霊性を高めます。ご供養を通じて、ものごとのめぐり合わせというものが良くなり、不幸や家庭の崩壊などをくい止める善行となります。
 ご供養に際しては、法要で読誦している「まことの道」七曜戒や十善戒の一つでも記憶して帰られ、謙虚に暮らし「十善の道」を歩むよう誓って下さい。
 お焼香されるときは、み仏さまを仰(あお)ぎ見られて、慈悲をご自身の心に映すように礼拝(らいはい)しましょう。

 日常生活ではどなたも苦しいこと、腹の立つことなどが多いとおもいますが、忍耐して善い態度と善い言葉でお暮らしください。必ずや善きお導きを頂かれましょう。
 厄除けの祈願に来られた際は、家族のため、親族のため、勤務先のため、「世のため、人のために尽くさせて下さい」と願い、慎重に注意して日々を過ごて下さい。

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